自動思考を止める方法
自動思考を手放し、心の自由を取り戻す
今日は「左脳的な思考」や「自動思考を止める」ことについてお話ししながら、実際に練習してみましょう。
まず、なぜ自動思考を止めることが重要なのでしょうか?皆さん、止められたら良いと感じていると思いますが、それは実際に可能なことです。そして、意外に難しいことでもありません。
自動思考を止める理由ですが、全ての悩みは自動思考から生まれているからです。自分の苦しみや悩み、ネガティブな感情は、この自動思考に結びついています。この自動思考さえ止めることができれば、私たちは非常に幸せになれるのです。
私は長年にわたりマインドフルネスを実践してきましたが、この技術を習得したことで、私の人生は大きく変わりました。結果として、日々の生活において幸福な時間が増え、悩みや不安にとらわれることが少なくなりました。
もちろん、完全に不安がなくなるわけではありません。たとえば、今週も妻と喧嘩をしてしまいました。これは、私たちが人間である以上、完全な聖人になるわけではないからです。しかし、この方法を知っていると、必要な時に自分の人生に役立てることができるのです。
私はこの考え方を日々多くの方にお伝えし、自己受容を高め、周囲に自然と良い影響を与える人々が増えていくことを願っています。その結果、周りの人々も幸せになっていく姿を想像するのは、とても素敵なことだと思います。
この活動を続ける中で、私はさらに多くの人々に幸せを届けたいと考えています。なぜなら、私たちは知らず知らずのうちに他人や自分をジャッジ(評価)してしまいがちです。その自動的な裁判官のような左脳的な思考を手放すことができれば、心豊かに生きることができ、平和な世界が広がると信じています。
ですから、自動思考を止めることは非常に重要です。この自動思考とは、左脳的な思考のことを指します。左脳と右脳の役割についてはご存じかと思いますが、左脳は思考を、右脳は感覚や五感を司っています。
左脳的な思考を止めることで、私たちは苦しみや悩みから解放されます。自動思考とは、私たちが意識しないうちに自動的に生じる思考のことで、気づかぬ間に自分を責めたり、苦しめたりする原因となります。
例えば、私たちが何かに悩んでいるとき、その背後には自分を責める思考が潜んでいます。しかし、そういった思考に気づくことは難しいものです。そのため、自分では気づかないうちに自己批判を続けてしまうことがあります。
左脳は思考を司るため、分析や言語を使ったコミュニケーションが得意です。日常生活で誰かと話すときや、未来や過去を考えるときには、この左脳を使わないわけにはいきません。ただし、これに偏りすぎると、バランスが崩れてしまいます。
本来なら、自然の中で静かに暮らし、右脳を活用することで幸せを感じることができるでしょう。しかし、現実的にはそれは難しいため、うまく左脳と付き合っていくことが大切です。
続けて、右脳的な感覚をどう取り入れるかについて、お話しします。
まず、気づくことが大切だといつもお伝えしていますが、その第一歩が「気づき」です。そして、次に重要なのは、その思考から距離を取ること。そして、再び身体に意識を戻すことです。これは瞑想の練習と同じです。瞑想では、目を閉じて呼吸に意識を向けることで、身体の感覚を感じるという行為を行います。これが「今ここ」にいる感覚を養う練習です。
気づきと瞑想を通じた心の解放
瞑想を通じて、私たちは徐々に思考が浮かんでくることに気づくようになります。思考が浮かんでいるとき、それは左脳を使っている状態です。私たちは常に「考える」か「感じる」かのどちらかを選択しているのです。この二つの作業は同時に行えないため、どちらかをしている時点で、もう一方は働いていないということになります。
例えば、日常生活の中で大半の時間を考え事に費やしていると、ネガティブな感情にとらわれやすくなります。本来なら、もっとリラックスして「感じる」ことに意識を向けるべきなのですが、つい考え込んでしまいますよね。そのときにまず「気づく」ことが重要です。
次に、その思考から距離を置くことが必要です。「自分が今、考えている」と気づいた時点で、その思考から一歩引いて観察者の視点を持つことで、自然と距離が生まれます。そして、最後に身体に意識を戻します。これを日常生活でも取り入れてみてください。もちろん、瞑想の練習を繰り返すことで、このプロセスが上手になっていきますが、瞑想だけが方法ではありません。食事や掃除、コーヒーを飲むときなど、マインドフルに過ごすことが大切です。
このようにして、右脳的な感覚を取り戻しながら、左脳と右脳をバランスよく使い分けることができます。右脳的に本当にやりたいことが見つかったら、その後で左脳を使って計画を立てれば良いのです。しかし、現代の社会ではネガティブな思考が優位に立つことが多く、それはあまり必要ありません。
ですから、「今、自分はどちらを選んでいるのか?」を常に意識することが大切です。考えている時点で、それは左脳的な思考です。これを頭で理解しようとすると、すでに左脳を使っていることになります。ここが少し難しいところですが、簡単に言えば、気づいて距離を取り、再び身体に意識を戻すということです。瞑想と同じプロセスですね。
思考と感覚のバランスを取り戻すためのステップ
日常生活でも、この左脳と右脳の切り替えを意識し、練習を続けていけば、自然と目の前のことに集中できるようになります。未来の不安にとらわれることなく、自分がワクワクする方向に進むための選択ができるようになります。
右脳的なひらめきがあったとき、最初は「できるかもしれない」と思うものです。しかし、時間が経つと左脳的な思考が働き始め、うまくいかない理由を考え出します。そのため、最初に感じたひらめきを行動に移すタイミングを逃してしまうことがあります。ですから、思い立ったときにすぐ行動に移すことが大切です。
よく、「こうなったらどうしよう」とか、「うまくいかなかったらどうしよう」といった不安や、他人の評価を気にするような思考のループに陥ることがありますよね。しかし、そういった考え方をやめる練習は、結果的に自己実現を加速させ、人生を大きく開花させることにつながります。これは私の提案ですが、この方法は非常に効果的ですので、ぜひ試してみてください。実際、とても簡単なことです。
まず、深呼吸をしてみましょう。深呼吸をすると、胸が広がる感覚を感じるでしょう。そして、息を吐くときに、胸の縮みを感じます。このように、呼吸に意識を向けることで、今この瞬間に感じていることに気づくことができます。とても簡単なことです。
例えば、今胸の広がりを感じたとき、何か考え事をしていましたか?もしかすると、胸が広がりすぎてどうしようと感じたかもしれませんが、それもまた気づきの一環です。呼吸に意識を向けることで、その瞬間に「感じる」という行為が優先され、思考が止まります。
次に、五感に意識を向けることも試してみてください。例えば、今自分が座っているか、寝ているか、何をしているかを感じるために、触覚に意識を集中してみましょう。足が地面に触れている感覚に気づくこともできます。その触れた瞬間、思考は止まり、今ここに存在していることを感じることができます。
ただし、この「感じる」という行為は一瞬で終わることが多いです。すぐにまた頭が働き始め、思考のループに戻ってしまうこともあります。しかし、感じることを繰り返すことで、今ここに居続ける時間が増えていきます。
「今ここ」には、すべてが整った状態が存在します。不安や心配事は何もないのです。この瞬間に戻ってくると、思考から解放され、右脳的な感覚で今を感じることができます。この感覚が繰り返されると、思考する余地がなくなり、不安も消えていきます。今ここに存在することの心地よさや、生きているという実感を感じることができるでしょう。
もちろん、身体的な痛みがあるときは少し辛いかもしれませんが、この練習を続けることで、痛みさえも軽減されることがわかっています。たとえば、ビパッサナー瞑想で10日間の修行を行った際には、ずっと座禅を組んで瞑想を続けることで身体中が痛くなりました。しかし、その痛みも観察し続けることで、次第に感じなくなっていきました。
今ここに戻る練習で心の平穏を取り戻す
このように、思考のジャッジ(評価)を手放すことで、私たちは痛みや不安を軽減することができます。また、人を見るときにも、過去の経験や先入観に基づいてジャッジするのではなく、五感を通じてそのままの存在として捉えることが大切です。そうすることで、今までとは違った見方ができるようになります。
このような練習を通じて、私たちは自己実現を加速させ、より豊かな人生を歩むことができるのです。
このように、今この瞬間に意識を向けることができるようになると、全てが整ってきます。ただ、話を聞いているときも、頭の中でおしゃべりをしながら聞いていることがありますよね。そんなときは、もう一度「今ここ」に戻る練習をしてみてください。
「今ここ」に戻るためには、身体の感覚に意識を向けると良いです。特に、呼吸に意識を向けると分かりやすいです。鼻の入り口に意識を集中させて、風が入ってくるのを感じてみましょう。そして、息を吐くときには、空気が出ていく感覚を観察します。その瞬間、あなたは「今ここ」にいる状態です。これが、まさにマインドフルネスです。
この感覚を大切にし、これを繰り返し練習していくと、次第に左脳を使う癖が緩んでいきます。
このようにして、常にマインドフルな状態でいることができると、今あるものに目を向け、感謝の気持ちを持つ時間が増えていきます。ただし、現代社会では生きづらいことも多いですよね。インターネットやメールで24時間誰かとつながっていると、時には辛く感じることもあるでしょう。しかし、その執着からも少しずつ解放され、「どちらでもいいかな」と思えるようになってくると、心も軽くなります。
「今ここにいる」ということは、自分自身の思いや体を大切にすることでもあります。忙しい日々の中でも、寝る前くらいは自分の心地に意識を向けて、自分の体と心と優しい気持ちで対話してみてください。いろんな思い込みを一旦置いて、脱ぎ捨てて、今日1日を無事に過ごせた自分を認めてあげましょう。
たとえ心配なことや不自由なことがあったとしても、今日もこうして息をしていられる。それだけで十分です。周りには仲間がいて、つながれる人がいる。それだけで「OK」と自分に伝えてあげてください。
明日もぜひ、日中に少しずつこの実践を取り入れてみてください。
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