「欲望に振り回されない」マインドフルネスで心を自由にする方法
音声配信を文字起こしをしています
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おはようございます、JAYです。
今日は「マインドフルネス」について少し語ってみたいと思います。
ふと思い立ったので、皆さんとシェアさせていただきますね。
さて、マインドフルネスというのは本当にすごいものです。
よくこんなものを開発したな、と感心するほどです。
ただ、厳密に言うと、マインドフルネス自体が新しく生まれたものではありません。
そのルーツをたどると、お釈迦様の教えに行き着きます。
お釈迦様は「執着を手放すこと」の大切さを説かれました。
そのための手段の一つが「観察すること」です。
この「観察する」という方法を、現代のライフスタイルに合うようにアレンジし、より実践しやすく体系化したものがマインドフルネスです。
そして、それを広めたのがアメリカ人のジョン・カバット・ジン博士です。
彼は、日本で「ヴィパッサナー瞑想」を体験し、その効果に驚きました。
そして「これはすごい」と研究を進め、マインドフルネスの実践方法をまとめたと言われています。
マインドフルネスがどのように私たちの生活に役立つのか、もう少し掘り下げてお話ししていきます。
ダルマ大師が伝えた瞑想法とマインドフルネスの関係
先ほどお話ししたように、マインドフルネスのベースとなっているのが「ヴィパッサナー瞑想」です。
これは、お釈迦様が悟りを開くために菩提樹の下で実践したとされる瞑想法ですね。
この瞑想法は、お釈迦様の悟りの道を深く学んだ多くの人々によって広められていきました。
その中でも「ダルマ大師」という人物が有名です。
赤いダルマ人形のモデルになったとされる伝説の僧侶ですね。
彼は「お釈迦様の悟りの境地は一体どのようにして到達したものなのか?」と研究を重ねた結果、「どうやら瞑想が鍵らしい」と結論づけたのです。
そして、そのヴィパッサナー瞑想を中国へと伝えたとされています。
では、この瞑想の何がそんなにすごいのでしょうか?
マインドフルネスは上澄みの部分だと思うのです。
どういうことかというと、「判断せずに観察すること」。
五感を使い、「今、ここ」に意識を向ける練習をするわけです。
これを続けることで、私たちは人生のあらゆる場面において選択肢を持てるようになります。
もしこのスキルを学ばなければ、私たちは思考や感情に支配され、気づかぬうちにそれに突き動かされることになります。
例えば、怒りや悲しみ、不安といった感情が生じたとき、それに飲み込まれてしまい、自分を見失ってしまうこともありますよね。
でも、マインドフルネスを実践することで、そうした感情を客観的に観察し、冷静に対応する力が身につくのです。
一般的に、マインドフルネスは
「生産性の向上」
「集中力の強化」
「精神のしなやかさ(レジリエンス)」
を高めるために活用されます。
確かにそういったメリットも大きいのですが、より深く探求していくと、さらに面白い世界が広がっています。
そして、それを深めていくと最終的には、ヴィパッサナー瞑想やお釈迦様の教えにたどり着くのです。
このヴィパッサナー瞑想の本質は「ありのままを観察すること」。
シンプルですが、実はとても奥が深いのです。
陰でも陽でもない「フラットな状態」がもたらす幸せ
僕が修行に行っていたとき、執着を手放すことや、物事を観察することを学びました。
その中で気づいたのは、執着を手放した瞬間に訪れる「多幸感」の存在です。
でも、ここで重要なのが「その多幸感に執着してはいけない」ということなんですよね。
生きていると、嬉しいことや楽しいこと、逆にイライラすることや落ち込むこと、そういった感情が次々と湧いてきますよね。
でも、ネガティブな感情って、本当はいらないんです。
例えば、友達との会話で「昨日、あんなことを言ってしまったけど、もしかしたら嫌われたかも…?」と気にしてしまうことってありますよね。
または、上司とのやり取りの中で「私、ちゃんと評価されているのかな?」と不安になったり。
そういう気持ちが頭の中でぐるぐる巡って、2〜3日経っても消えないことってないですか?
過去の出来事がフラッシュバックして、何度も考えてしまう。
けれど、冷静に考えれば、そんな時間って本当はいらないですよね。
だったら、前向きなことを考えたり、楽しいことに意識を向けたり、軽やかな気持ちで過ごした方が絶対に幸せじゃないですか。
でも、自動思考はそう簡単には変えられなくて、つい嫌なことを思い出してしまうんです。
だからこそ、「物事をあるがままに観察する」ということが大切になってくるんですよね。
ただし、ここで気をつけたいのが、「ポジティブに捉えること自体が執着になり得る」ということです。
「またあの幸福感を味わいたい」
「もっとポジティブな気持ちでいたい」
と願うことも、結局は執着になってしまうんです。
では、どうすればいいのか?
それは「陰でも陽でもない、フラットな状態にいること」。
つまり、中庸な心を保つことです。
どちらかに偏るのではなく、ただ「今ここ」にいること。
その状態が自然とできるようになると、毎日が幸せに感じられるんですよね。
何が起こっても、自分自身でいられる。
ジャッジせず、いろんなことを受け入れられるようになる。
それって、ある意味「悟り」に近い状態とも言えます。
とはいえ、やっぱり嬉しいことがたくさん起こってほしいと思うのが僕たち人間なんですよね。
そこに矛盾を感じつつも、その気持ちを受け入れながら、日々を生きていくことが大切なのかもしれません。
「もっともっと欲しい」が苦しみを生む理由とは?
僕たちは「もっともっと」と求めてしまう生き物です。
何かを達成すると、次はさらに大きなものを欲しがる。
例えば、少し昇給すると「もっと昇給したい」と思うし、
「もっとお金が欲しい」
「もっと素敵な出会いがあったらいいのに」
「もっと美味しいものを食べたい」
「もっと楽しい経験をしたい」
と、どんどん欲が膨らんでいきますよね。
これこそが「執着の強さ」です。
でも、その選択肢しか持てないというのは、ある意味不幸なことでもあるんですよね。
なぜなら、ほとんどの欲望は手に入らないから。
人生って、思い通りにいかないことの方が圧倒的に多いですよね。
こうしたい、ああしたいと思っても、現実はそう簡単にはいかない。
欲望が増えるほど、「手に入らないもの」にばかり目が向いて、「ない、ない」と嘆くようになる。
これこそが執着であり、お釈迦様が説いた「四苦八苦」の一つ、「求不得苦(ぐふとくく)」——つまり「求めても得られないことによる苦しみ」なのです。
結局、思い通りにしようとするからこそ、思い通りにならないことが増えて、苦しみが生まれる。
だからこそ、その執着を手放していくことが大切なんです。
執着に意味がないことに気づき、それがただの幻であると理解すること。
それが、苦しみから解放される第一歩なんですよね。
例えば、
「あのバッグが欲しい」
「あのレストランで食事をしたい」
「素敵な服を着たい」
と思うことは、一見すると単なる願望のように見えます。
でも、実際にはそれらを手に入れることで「ドーパミン」という快楽ホルモンが分泌されることを脳が求めているだけなんです。
ドーパミンは、いわば天然の麻薬のようなもの。
強烈な欲求を生み出し、それを満たすことで一時的な快楽を得られますが、やがてその感覚は薄れてしまいます。
思い出してみてください。
ずっと欲しかったものを手に入れた時、最初はものすごく嬉しいですよね。
でも1年後、2年後、その時の興奮は続いていますか?
むしろ、「なんでこれを買ったんだろう?」とか「もう飽きたから売ろうかな」なんて思ったこと、ありませんか?
ほとんどの物欲や願望は、結局この「ドーパミンの罠」にハマっているだけなんです。
だからこそ、お釈迦様は「執着を手放しなさい」と説いたんですよね。
執着を手放せば、苦しみも自然と薄れていく。
そうすれば、より悟りに近い状態で、軽やかに生きていけるんです。
もちろん、僕たちは人間だから、嬉しいことはたくさん起こってほしいし、何かを求める気持ちもゼロにはできません。
でも、その欲望に振り回されず、冷静に観察しながら生きることができれば、もっと自由で、穏やかで、幸せな日々が待っているんじゃないかと思うんです。
マインドフルネスを日常に活かすことで世界が変わる
とはいえ、僕たちは社会生活の中でいろんな人と関わりながら生きていますよね。
別に、一人でお寺にこもって修行するわけじゃないし、人との関わりを絶って生きていくわけでもない。
入山して世間から離れる、そんな極端な生き方を求めているわけじゃないんです。
だからこそ、マインドフルネスの考え方を社会生活にうまく活用できれば、人生はもっと前向きに、もっと軽やかになると思うんです。
余計なことに囚われず、執着を手放すことが上手になり、さまざまな価値観を受け入れられるようになっていく。
そうすることで、人との関係もより良いものになっていくんですよね。
例えば、夫婦や親子の関係で
「こうしてほしいのに」
「なんでこれができないの?」
「なんでわかってくれないの?」
って思うこと、ありますよね。
でも、そう感じるのは、相手の「あるがまま」を受け入れられていないからなんです。
自分が相手をコントロールしたい、自分の理想を押し付けたい、そういう気持ちが根底にあるんですよね。
でも、そのことに気づき、あるがままを受け入れることができたら、自分も相手もすごく楽になります。
結局、これは「ヴィパッサナー瞑想」の本質である「観察する練習」なんですよね。
ちょっと話が深くなりすぎたかもしれませんが、また改めて詳しくお話ししたいと思います。
結局のところ、僕たちは「あるがままを見ている」つもりでいても、実際には自分のフィルターやジャッジを通して世界を見ているだけなんですよね。
つまり、自分の偏った視点や認知によって、物事を歪めて見てしまっていることが多いんです。
でも、その歪みを手放し、ありのままを受け入れることができるようになると、自分の人生は本当に良い方向へと展開していきます。
僕は、それを何年もかけて経験してきました。
そして、その大切さを伝えたいと思い、ずっと発信を続けてきました。
僕が目指しているのは、マインドフルな世界——執着のない、ジャッジのない、優しくて温かい世界を作ることです。
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それでは、今日も素敵な一日を過ごしてくださいね。
いってらっしゃい!
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