ストレスの正体を見抜く「ただ見る」ことで人生が変わる
音声配信を文字起こしをしています
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どうもJAYです。
「ASK JAY」の方に、先ほどご質問をいただきましたので、お答えしたいと思います。
この話は、多くの方にとって参考になるのではないかと思いますので、ぜひ聞いてみてください。
かなさんからのご質問です。
質問なのか愚痴なのかわかりませんが、今のプロジェクトのリーダーが合わずしんどいです。これからどんどん進めたいのにリーダーが76歳の高齢ということもあり、会議はいつも前回のおさらいから。挙句昔話や昔のことを知らない我々に説教から始まります。権力もあるので何か言うとわけのわからない話です。すごい圧で話されるので黙って従っていますが、締め切りもあるので焦ってしまいます。この状況は仕方ないと認めつつでもやはりストレスです。これを機にこのプロジェクトから離れようと思っているのですが、今この状況から逃げられません。どのような心持ちで臨めばよいでしょうか。
ということですね。
目の前の出来事を「ギフト」として受け取る
嫌ですよね。
説教なんて必要ないし、昔話もいらない。
とにかく早く進めてほしい。
こっちは締め切りがあるのに、このペースじゃとてもじゃないけど間に合わない。
どうしてくれるんでしょうか?
そんな話はどうでもいいから、さっさと進めてほしい。
そう思うと、イライラが募るし、ストレスが溜まってしょうがない。
早くこの人、どこか行ってくれないかな……って感じですよね。
ただね、これって、実はかなさんにとって”むちゃくちゃいいギフト”をくれている状況でもあるんですよ。
この状況の中で、
自分は何に一番ストレスを感じているのか?
何がそんなに嫌なのか?
ちょっと深掘りしてみてほしいんです。
確かに、僕たちは現代に生きていて、”あるがまま”を見るのが難しい。
でも、あえてトライしてみるのはどうでしょう?
“あるがまま”とは何かというと、「76歳のおじいちゃんが何かを喋っている」というただそれだけのこと。
それ以上でも、それ以下でもない。
ただ、そこにおじいちゃんが話しているという事実があるだけなんです。
でも、それにいろんなストーリーをくっつけているのは、実は自分自身の頭の中だけなんですよね。
たとえば、ある人にとってはこのおじいちゃんがすごく慕われている存在かもしれない。
いやいや、そんな人いないでしょ?と思うかもしれませんが、それも思い込みの一つ。
実際、彼の話を聞きながら、ふんふんと受け流して特にストレスを感じない人もいるわけです。
つまり、このストレスは、外側の状況が作り出しているのではなく、自分の頭の中で作られているだけ。
もちろん、おじいちゃんにイライラする気持ちはわかるし、そう感じるのも当然かもしれない。
でも、それが「誰のせいでもない」ということに気づけたら、少し楽になりませんか?
「そんなこと言われても……」と思うかもしれません。
でも、これは本当にいい練習材料なんです。
目の前のおじいちゃんが、かなさんにものすごく価値のある”ギフト”をくれていると思って、少し視点を変えてみるのもいいかもしれませんよ。
目の前の出来事を映画のワンシーンとして見る
これを「あるがままに見る」というのは、どういうことか。
極端な言い方をすると、“動物が何か音を発している” というだけのことなんですよね、本当は。
でも、それを
「説教されている」
「昔話なんて興味ない」
「どうでもいい話を長々とされている」
と捉えてしまう。
まあ、そう思ってしまうのは当然です。
でも、そんなふうに受け取っている”自分”を、ちょっと客観的に見てみてほしいんです。
たとえば、同じ部屋に大勢の人がいて、前にいるおじいちゃんが喋っている。
ただそれだけの状況。
もしこの場面を俯瞰して見てみると、”動物が何か音を発している” だけとも言えますよね。
そして、その話を「ふんふん」と聞いている人たちがたくさんいる。
その中の一人が、自分。
ただそれだけのことなんです。
もしこれが映画だったらどうでしょう?
プロジェクトのリーダーであるおじいちゃんが喋っていて、それを聞いている主人公がいる。
観客として映画を見ていたら、「ああ、この主人公、説教されて大変そうだな」と思うくらいで、冷静に受け止められるはず。
でも、今まさに”自分”がこの状況の当事者であるからこそ、冷静に見られず、強いストレスを感じてしまうんですよね。
でも結局のところ、ただ映画が流れているだけなんです。
それに対して、自分が
「これは説教だ」
「無駄な話だ」
と、さまざまな解釈をくっつけているだけ。
そう考えると、少し気持ちが楽になるかもしれません。
「嫌い」の正体を探る──ストレスの仕組みを知る
このおじいちゃん、たぶんかなさんは嫌いなんでしょうね。
何が嫌いなんだろう?
見た目なのか、話し方なのか、それとも話す内容なのか。
ただ、よく考えてみてほしいんです。
結局のところ、
「自分の頭の中で嫌いだと決めている」
「ムカつくし、ストレスを感じる」
と、自分の思考がそう仕向けているだけなんですよね。
こんなことを言うのは、ものすごく難しいことを求めていると自分でもわかっているんです。
でも、それくらい俯瞰して、自分自身や周囲の状況を観察する練習をしてみてほしい。
「締め切りがあるので焦ってしまう」と言いますよね。
でも、それも本当は関係のない話なんです。
なぜなら、それは未来の話だから。
締め切りに間に合わないと評価が下がるかもしれない、給料が減るかもしれない、生活が苦しくなるかもしれない……
そんなふうに、いろいろなシナリオを考えるから焦るわけです。
でも実際には、締め切りを超えたからといって、かなさんの人生全体に大きな影響があるかというと、そんなことはないですよね。
「これを機にプロジェクトから離れようと思っている」というのも、未来の話です。
「この状況から逃げられません」と言うけれど、本当に嫌なら、逃げる選択肢はいくらでもあるんですよ。
例えば、「もうやめます」と言って、明日から違う国に行くことだってできる。
もちろん、それを推奨しているわけではないですが、「選択肢はある」ということを知っておくのは大事です。
だって、明日もまたプロジェクトの場に行くのは、自分で選んでいることですよね。
そのリーダーのおじいちゃんの話……それがレッスンなのか、単なる昔話なのかわからないけれど……を聞きに行くのも、他でもない自分なんです。
つまり、今の現状を作り出しているのは、誰のせいでもなく、結局は自分自身なんです。
すべての選択は、自分がしているんですよね。
主体的に生きるための視点の変え方
話を少し戻しますね。
かなさんにぜひ向き合ってほしいのは、「何にそんなにストレスを感じるのか?」ということ。
それを見つめていくと、結局のところ「自分が勝手にストレスを作っている」ということに気づけるはずなんです。
まずは、ただ気づいているという状態をつくってみてください。
そして、映画を観るような感覚で、目の前で起こることを眺めてみてほしいんです。
これができるようになってくると、生きるのがぐっと楽になります。
さらに、自分の叶えたいこと、実現したいことを、現実の変化として起こせるようになっていく。
なぜなら、今は無意識に反応しているだけかもしれないけれど、その捉え方を自分で主体的に選べるようになっていくからです。
だから、まずは「ただ見る」ことの練習です。
例えば、動物が何か喋っている、とそのくらい抽象度を上げてみる。
ストーリーをくっつけずに、勝手なバイアスや先入観を持たずに、ただ起こる出来事を眺める。
今回のこの状況、本当にいい練習材料になってくれますよ。
そうやって観察することを続けていくと、あるときふと「ギフトだ」と思える日が来るかもしれません。
おじいちゃんの存在そのものが、自分にとっての学びになることに気づけるかもしれない。
それくらいの気持ちで、まずは練習してみてください。
そして、実際に視点を変えてみたら、明日か明後日か、ふと「あれ、なんか違う」と感じる瞬間があるかもしれません。
もしそんな変化があったら、また教えてくださいね。
せっかく学んでいるのだから、ぜひ「ASK JAY」も活用してみてください。
自分の状況に置き換えたときにどう捉えたらいいかが、よりクリアになってくるはずです。
そうやってマインドフルに目の前の出来事を受け止められるようになると、感謝の気持ちも自然と生まれてきます。
そして、この練習は何度も何度も繰り返し続けていくものです。
何ヶ月かかるか、何年かかるかわからないけれど、少しずつ確実に上手くなっていくので、一緒にやっていきましょうね。
かなさん、勇気を持って質問してくれてありがとう。
また変化があったら、ぜひ教えてくださいね。
ありがとうございました。
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