他人に期待・執着しないことで、自分の人生を取り戻せ
音声配信を文字起こしをしています
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さて、今日は人間関係について考えてみたいと思います。
人間関係の悩みというのは、人生の中でも非常に大きな割合を占めるものですよね。
うまくいけば、人生のほとんどの問題が解決するといっても過言ではないと思います。
皆さんも、生きていると人間関係で悩んだり、イライラしたり、振り回されたり、感情が大きく揺さぶられたりすることって、ありますよね?
私自身、最近は家族のことが一番多いように感じています。
やっぱり家族って、とても大切な存在ですからね。
親、夫婦、兄弟、子ども、孫…そういった身近な存在だからこそ、悩みも生まれやすいんだと思います。
その理由のひとつは「執着」が強くなってしまうからなんです。
そして、その執着の根底にあるのは「愛」なんですよね。
結局、みんな「愛」なんです。
期待が生む苦しみの正体
例えば、私は娘に対してよく思いを馳せますが、それはまさに無償の愛なんです。
理由なんてない。
ただ、ただ可愛くて仕方がないんですよね。
だからこそ、執着が強くなるんです。
仏教では、愛もまた苦しみを生むものだと説かれています。
でも、だからといって「愛を手放すこと」が正解というわけではありません。
愛は、それほどまでに大きな執着を生むものなんです。
家族以外にも、仕事など他の人間関係で悩むことって、ありますよね。
「あの同僚に嫌われているかも」
「あの人の言い方がムカつく」
「メッセージを送ったのに返信がない」
「言い方がキツい、腹が立つ」
そんなふうに感じたこと、一度はあるのではないでしょうか?
そういう経験、皆さんにもあるはずです。
「何もないよ」っていう人は、なかなかいないと思います。
要するに、人間関係でモヤモヤしたり、苦しくなったりするのって、結局は相手に対する「執着」や「期待」が原因なんですよね。
私たちは、ついつい人に期待してしまう。
でも、それこそが一番苦しいことなんです。
なぜなら、相手の気持ちや反応って、自分の力ではどうにもできないからです。
私たちの言動によって変えられるものではない。
それなのに、感情が振り回されてしまう。
でもね、それって実はすごく素晴らしいことでもあるんですよ。
愛が、そうさせるんです。
「いやいや、あんなムカつく人に愛なんてないよ!」って思うかもしれません。
でも、それもやっぱり愛なんです。
なぜなら、私たちはその人に期待しているから。
つまり、
「私のことを好きでいてほしい」
「大切にしてほしい」
って思っているから、腹が立つんですよね。
例えば、職場であまり親しくない人にイライラすることがあるとします。
でも、なぜイライラするのか。
それは、その人に対して無意識にでも何らかの期待を持っているからなんです。
もし、その人があなたを心から大切に思い、好意を持って接していたら、そこまでイライラしないかもしれません。
でも、
「嫌われているかも」
「冷たくされている」
と感じると、途端に嫌な気持ちになる。
つまり、誰に対しても、私たちはどこかで愛や期待を抱いているのかもしれません。
そして、ここで大事な鉄則があります。
それは、「一切の期待をしないこと」。
特に家族に対しては、
「こうしてほしい」
「こうなってほしい」
という気持ちがどうしても強くなってしまいますよね。
でも、それが人間関係の悩みを生む最大の原因でもあるのです。
期待しないこと。
それが、人間関係の悩みを減らす一番の方法だと思います。
たとえば、仕事で
「ムカつく上司」
「ムカつく部下」
「ムカつく同僚」
がいたとします。
それは、あなたがその人に対して何かしらの期待をしているからなんです。
「自分をもっと高く評価してほしい」
「よく見てほしい」
「嫌われたくない」
「好かれたい」
といった期待があるからこそ、相手の言動に心を乱されてしまう。
でも、自分がどう思われるかで生きる人生って、いわゆる「他人軸の人生」ですよね。
他人をコントロールすることなんてできません。
コントロールできないものに対してイライラしたり、落ち込んだり、悩んだりするのは、やっぱり一番キツいと思うんです。
だって、どうしようもないんですから。
コントロールできるのは「自分」だけ
だからこそ、私たちは「コントロールできるもの」に意識を向ける必要があるんです。
たとえば、自分の呼吸、自分の意識の向け方、自分の思考、自分の感情、そして自分の幸せ。
これらは、すべて自分でコントロールできるものですよね。
今、何に集中するか。
やるべきこと、やりたいことに意識を向ける。
そこにフォーカスすることが大切なんです。
逆に、他人の評価や考えをコントロールしようとしても、それは絶対に無理なんですよね。
「周りにいい印象を与えたい」
「好かれたい」
「評価されたい」
そう思うことは自然なことかもしれません。
でも、実はそういう“期待”が、かえって自分を苦しめてしまう。
そして皮肉なことに、「好かれたい」と思って動いていると、かえって評価されなくなってしまうこともあるんです。
大切なのは、「相手に良く思われたい」という執着や、「こうであってほしい」という期待を手放すこと。
相手がどう思うかは、相手の自由なんです。
その自由を奪おうとせず、相手に委ねる。
たとえば、夫に対してイライラしているとき、ありますよね?
そういうときは、「イライラしてるなら、イライラさせておけばいい」。
無理にコントロールしようとしないこと。
だって、イライラするのはその人の自由なんですから。
「でも、それが子どもに悪影響じゃない?」と思うかもしれません。
でもね、子どもって、その姿を見て何かしら学んでいるんです。
「イライラは良くないことかも」と感じる子もいれば、「感情を外に出すスキル」として受け取る子もいる。
私の妻の話をすると、彼女はよくイライラしてます(笑)。
昔はその波に振り回されてたんですけど、今思うと、彼女ってストレスを手放すのが本当に上手なんですよ。
落ち込んでる姿とか、苦しんでる姿って、一度も見たことがない。
それって、感情を溜め込まずに外に出せてるからだと思うんです。
彼女は「イライラしちゃいけない」なんて一切思ってないから、子どもにだって全力で怒る。
昔は
「もっと肯定的な言い方しなきゃ」
「トラウマになるんじゃ…」
なんて心配もしてました。
でも、今は思うんです。
我慢して病んでしまうお母さんより、感情に正直で、骨太で、元気に怒ってるお母さんの方が、もしかしたら子どもにとっては安心かもしれないな、って。
結局、「こうあるべき」って幻想なんですよね。
だから、相手をあるがままにさせてあげましょう。
返信がなかったら、「返信しない自由」があると受け止める。
返信が遅くても早くても、その人にはその人のペースがある。
その人がいっぱいいっぱいかもしれないし、何か家庭に事情を抱えているかもしれない。
子どもが不登校で悩んでるかもしれない。
本当のところなんて、私たちにはわからないんです。
だから、自分のペースや価値観を押し付けないこと。
「あ、いま私、コントロールしようとしてたな」って気づけたら、それでOK。
そして、自分の呼吸に戻ってくるんです。
深く鼻から吸って、はーっと吐く。
マインドフルネスって、そういうことなんです。
他人ではなく、自分の内側に集中する
最近あらためて、マインドフルネスの大切さを伝え始めています。
というのも、これ、本当にすごいんです。
シンプルに言えば、「パフォーマンスが上がる」。
たとえば、あなたが何かに集中したいとき。
他人の目を気にしながら、最高のパフォーマンスが出せると思いますか?
きっと難しいですよね。
スポーツ選手の例で言えば、大谷翔平さんがバッターボックスに立っているとき、「今、自分はどう見えてるんだろう」なんて気にしているでしょうか?
おそらく、全神経を“飛んでくる球”に集中しているはずです。
それは、まるで動物的な反応の世界。
イチローさんもインタビューで語っていました。
次の打席や、前のミスのことは一切考えない。
バッターボックスに入る前に深呼吸をして、ただ自分の“心地”を整える。
瞑想のような時間を持ち、雑念を手放してから集中する。
それが、あの安定したプレーにつながっているんです。
つまり、マインドフルネスとは「今ここ」に意識を戻す力。
パフォーマンスを上げたければ、今この瞬間に集中することが鍵なんです。
「相手がどう思うか」
「こんなふうに評価されたい」
そんな気持ちが湧いてきたら、「あ、自分はいま、相手をコントロールしようとしてるな」って気づいてあげる。
そして、それをそっと手放す。
相手が冷たいと感じたら?
「落ち込んでいるから…」と思ったら?
その人が落ち込むことも、自由なんです。
私たちは、ただ“あるがまま”を見ていればいいんです。
たとえば、家族が言い合っていて、頭の中で「やめてほしい」「仲良くしてほしい」とストーリーが始まる。
でも、それってただの自分の“期待”なんですよね。
その期待が、イライラや不満を生んでるだけ。
マインドフルに見るとは、余計なストーリーを入れずに、ただ「今起きていること」をそのまま受け取ること。
それは、犬がワンワン吠えているのを「そうなんだ」と見るのと同じ。
宇宙の視点で見たら、些細なことかもしれません。
特に他人には、必要以上に気を向けなくていいんです。
もちろん、家族にはつい気になってしまう。
愛があるから。
でも、それ以外の人にまで気を遣いすぎなくていい。
他人の評価や期待なんて、実は誰もあなたにそこまで期待していないし、ほとんどの人が自分のことで精一杯なんです。
他人の領域に土足で入り込まず、相手を自由にしてあげる。
すると、自分も自由になれる。
人をコントロールしようとするほど、自分が不自由になっていくんです。
だからこそ、自分に集中する。
今の自分を大切にして、やりたいことに向かって、目の前のことに心を込めて取り組む。
「失敗したらどうしよう」
「恥ずかしい思いをしたら嫌だな」
そんなふうに思うのも、すごくわかります。
でも、安心してください。
みんな、自分のことでいっぱいなので、あなたの失敗なんて気にしていません。
だったら、自由になってください。
自分らしく、やりたいことをやってください。
あなたの中には、無限の可能性があるんです。
それに気づいて、自分の素晴らしさを大切にしてあげてください。
他人に向けていた意識を、自分自身に戻すこと。
それこそが、本来の自分を解き放ち、パフォーマンスも、評価も、自然とついてくる生き方なんです。
ご縁と無常を受け入れたとき、人生が自由になる
相手の本質って、どうすれば見えると思いますか?
それは、相手を「あるがままにさせておく」こと。
たとえば、学生時代に恋人を束縛した経験、ありますか?
私も昔はそうだったけど、相手をコントロールしようとすると、本当の姿は見えなくなってしまうんです。
でも、自由にさせておくと、その人の行動が自然に見えてくる。
自分のところに残る人もいれば、離れていく人もいる。
それが、その人の本質なんですよね。
これは、瞑想中の体の感覚にも似ています。
呼吸が浅いな、今日は心臓がドキドキしてるな…そんなふうに、何もジャッジせず観察していると、体の状態がクリアに見えてくる。
外側の世界も同じです。
あるがままを観察すると、本当に大切なことが浮かび上がってくる。
世界がどんな色をしているか、自分の周りにどんな人がいるか、くっきり見えてくるんです。
縁がある人は、どんなあなたでも一緒にいてくれる。
逆に、どんなに頑張っても離れていく人は、縁がなかったということ。
「いい人に見られたい」
「嫌われたくない」
そんな気持ちで合わせていても、縁がなければ去っていく。
でも、何も飾らずにいられて、それでも続く関係ってありますよね。
それが、縁のある人たち。
だから、好かれようとしなくて大丈夫。
あなたらしくいればいい。
たとえ嫌われたっていい。
嫌わせておけばいいんです。
あなたはあなたで、自分のご機嫌を自分でとれる。
他人の反応に左右されず、自分の人生に集中すればいい。
すべては、変わりゆくもの。
川の流れ、雲の流れのように、常に移ろいでいる。
それがヴィパッサナーの教え、「諸行無常」。
生まれて、変化して、そして消えていく。
だから、変わるものに執着しても、苦しみが生まれるだけ。
昨日の自分と今日の自分は、ちょっと違う。
細胞だって日々入れ替わっているし、感情も変化していく。
そんな「無常」にしがみつかずに、手放していく。
すると、もっと自由に、あなたらしく人生を生きられる。
「夫が自由でいいな」って思うとき。
「私にはこれができない」って感じるとき。
でも、それって実は、自分の頭の中のストーリーなんです。
「こうすべき」
「こうあらねば」
と思っているから、自分を縛っているだけ。
意外と、自分が選んでその道を歩いていることに気づくはず。
「自分ばっかり我慢してる」と思うなら、自分にももっと自由を許してあげましょう。
「親だからこうしなきゃ」
「母親はこうあるべき」
そんな思い込みに諦めが混じっていないか、見つめてみてください。
そこに気づけたとき、新しい選択肢が見えてきます。
全ての期待を、そっと手放してみましょう。
あなたらしく、全開で生きていい。
あなたの可能性は、あなたが信じてあげることで広がっていく。
内側にある素晴らしいエネルギーに気づいてください。
ちょっとでも、信じてみて。
そして、相手も自分も「あるがまま」に。
物事を明晰に見て、コントロールから離れて、自分の人生を、自分でクリエイトしていきましょう。
今日という日が、そんな気づきの一日になりますように。
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