幼少期の傷が人間関係に影響?心を癒すためにできること
音声配信を文字起こしをしています
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どうもJAYです。
今日もご質問いただいているので回答していきたいと思います。
私はアダルトチルドレンと思うのですがどうなんでしょうか。ネットで自分の状況に近い事例を調べていたらアダルトチルドレンという言葉にたどり着きました。私の家族構成は母、父、私、兄の4人家族です。両親は私が12歳の時に離婚しました。幼少の頃の記憶はあまりありませんが、母によると私はよく兄と一緒に遊んでいたものの、時々一人で過ごすことが多かったそうです。小学生から中学生の頃は、いじめではありませんがクラスメイトにからかわれることが多く、その頃の記憶はぼんやりとしています。兄と一緒にいる時は、父から厳しく怒られることがありました。父は仕事のストレスが溜まっていたのか、帰宅するとよく私たちに当たり散らしていました。ある時、兄と喧嘩をした際に、父が怒りながら包丁を手に持ち、私たちを脅かすような仕草をしました。実際に使われることはありませんでしたが、その光景は今でも頭に残っています。高校時代はからかわれることは減りましたが、他人への不信感が強く、友達を作ることや部活動に積極的に参加することができませんでした。こんな背景があるのですが、どう受け止めればよいでしょうか。アドバイスをいただけると嬉しいです。
ということで、勇気を持ってこうやってシェアしてくれてありがとう。
年の頃って、いろいろと残酷ですよね。
大人になれば、誰かに脅されたり、ましてや包丁を持って脅されるなんて、まずありえない。
もしそんなことが起こったら、本当に大問題になります。
でも、子どもの頃は、その世界しか知らないし、人間関係の選択肢もほとんどない。
家族というのは、本来なら自分が安心できる場所のはず。
でも、その家で脅されたり、怖い思いをさせられたりしたら、一体どうすればいいのか……。
そんな環境の中では、どうやって自分を守ればいいのかわからなくなってしまいますよね。
子ども時代って、本当に過酷なものです。
学校でもいろいろありますよね。
いじめられたり、仲間外れにされたり、何気ない一言で深く傷ついたり。
その世界しかない中で、嫌われたり、ひどいことを言われたりしたら、本当に全てが真っ暗になってしまう。
でも、こうして大人になった今、振り返ってみると、よくここまでやってきたなと思うこともありますよね。
幼少期の経験が今の自分に与える影響とは?
アダルトチルドレンかどうかの判定は、なかなか難しいところですよね。
ただ、こうした経験に起因する症状というのは、確かに存在します。
とはいえ、そうした影響は誰にでも多少なりともあるもので、その度合いは人によって違うんですよね。
僕もこれまでシェアしてきたように、子どもの頃はよく正座をさせられました。
少しでも反抗的な態度を取ると、すぐに正座をさせられてビンタされる……そんなことが日常茶飯事でした。
でも、大人になった今、普通に生きていれば誰かにビンタされたり殴られるなんて、まずないですよね。
もちろん、絶対にないとは言い切れないけれど、それが日常的に起こることはほぼありません。
それを子どもの頃に経験するというのは、やっぱり恐怖なんですよね。
正座をさせられるだけで、もう怖くて泣いてしまう。
それが当たり前の環境にいたわけです。
もちろん、時代的な背景もあるかもしれませんが、それでも今の自分たちの生き方に影響を与えていることは間違いないと思います。
例えば、僕は人を怒らせないように気を遣いすぎることがあります。
誰かがイライラしていると、すごく気になったり、機嫌を損ねないようにしようとしたり。
これが良いことなのか悪いことなのかは分かりませんが、そういう傾向があるのは確かです。
あとは、年上の男性との対話が苦手だったり、何か新しいことをしようとすると「怒られるんじゃないか」という不安が先に来てしまったり。
そういう思い込みのせいで、チャレンジする前から諦めてしまうこともあります。
そう考えると、幼少期の環境というのは、その後の人生に深く影響を与えているんですよね。
特に、包丁を持って脅されたような強烈な経験は、心に残るものだと思います。
アダルトチルドレとは?
7つの特徴と原因を知り
心を軽くする第一歩
機能不全の家族が心に与える影響と、その後の人間関係
アダルトチルドレンの症状かどうかを判断するには、もう少し深く話を聞いてみないと分かりません。
でも、おそらく影響はあるんじゃないかと思います。
こういったことが日常的に起こっていたというのは、やはり幼少期の家族関係に起因していることが多いんですよね。
アダルトチルドレンというのは、機能不全の家庭で育つことによって生じるものです。
機能不全とは、親としての役割を果たせていなかったり、ネグレクト(育児放棄)や虐待があったりする家庭環境のことを指します。
そうした環境で育つと、大人になってからの考え方や人との関わり方に影響が出る。
ネガティブな感情が先に作用してしまうんですね。
本来、親というのは愛情を与えてくれる存在のはず。
でも、ストレスが溜まると当たり散らしたり、理不尽に怒ったりする親がいると、子どもにとっては安心できるはずの家庭が恐怖の場になってしまいます。
そうした機能不全がある家庭では、子どもは他人への不信感を強めてしまうことが多い。
本来、人と人とは愛情を持って関わり合うもの。
でも、幼少期に機能不全の家庭で育つと、「人は信頼できる存在」ではなく、「人は怖いもの」「恐怖を感じる対象」という前提が心に刻み込まれてしまいます。
そうなると、その考えが固定観念として脳や心に根づいてしまい、人間関係を築く上で影響が出る。
その結果、人を信じることが難しくなり、対人関係に悩むことが増えたり、「どうせ自分はうまくいかない」と思い込んでしまったりすることがあるんですよね。
トラウマは癒せる――固定観念を手放すためにできること
でも、過去の経験が今の自分に影響を与えていたとしても、それを手放すことは可能なんですよね。
トラウマとなった幼少期の体験は、練習を重ねることで癒していくことができます。
これは「インナーチャイルドを癒す」とも言われたりしますし、過去の記憶に向き合う催眠療法などを活用して癒していく方法もあります。
今、大人になってから振り返ると、「あれは仕方がなかったこと」と頭では理解できるかもしれません。
でも、それを心理的に、心の底から受け入れていくことが重要なんですよね。
そのプロセスを通じて、過去のトラウマが癒され、固定観念が緩み、そういった影響を受けなくなっていくことが多いんです。
ぜひ、少しでも興味を持って調べてみるのもいいですし、マインドフルネスの実践を取り入れるのもおすすめです。
今、この瞬間に意識を向ける練習をすることで、過去のフラッシュバックが和らいでいくこともあります。
拒否するのではなく、少しずつ受け入れていく。
そういった積み重ねが、過去の影響から解放されるきっかけになるかもしれません。
マインドフルネスを取り入れることで、心の安定にもつながっていくので、ぜひ実践してみるといいのではないかと思います。
心の健康を守るために、カウンセリングを活用しよう
ヒプノセラピー(催眠療法)などの心のケアの方法もありますし、カウンセラーに相談するのも有効な手段です。
日本では「カウンセリングを受ける=精神的に問題がある」といった偏見を持たれがちですが、実は海外ではごく普通に活用されています。
例えば、アメリカでは企業内にメンタルヘルスの専門家がいて、社員が気軽に相談できる環境が整っています。
「これからカウンセリングだから少し席を外します」といった会話が日常的に行われるほど、メンタルケアが当たり前のものになっています。
でも、日本ではまだまだそういった文化が根付いていないですよね。
こうした環境が日本でも広まっていくといいなと思いますし、まずは一人ひとりが「カウンセリングを受けることは特別なことではない」と考えられるようになるといいですね。
心の健康を守るために、ぜひカウンセリングを活用してみてください。
それでは、今日も素敵な一日をお過ごしください!
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