変わらないと決める
司会者:JAYさんこんにちは、宜しくお願いします。
JAY:ありがとうございます。こちらこそ宜しくお願いします。
司会者:さて、今日のトークテーマは「変わらないと決める」ということですが、少し理解しにくい内容かもしれませんね。どのような意味が込められているのでしょうか?
JAY:そうですね、今日お話しする概念は、少し受け入れ難いかもしれませんが、とても大切なことなのでお伝えしたいと思います。「変わらないと決める」というテーマです。
司会者:なるほど、でも、自己成長や変化を求める人にとっては、少し驚くテーマかもしれません。
JAY:おっしゃる通りです。このレッスンに参加してくださっている方々は、何か自分を向上させたい、成長したい、変化したい、または変えたいという思いがあると思いますよね。少なからず「このままでいい」という人は、たぶん参加していないでしょう。でも、なぜ私たちは「変えたい」と思うのか、変化を望むのか。そして、変わらないと決めることの恐ろしさについて考えるべきなんです。
司会者:確かに、「変わらないと決める」というのは、逆説的に聞こえるかもしれません。
JAY:そうなんです。このままではダメだ、何かを変えなければならないという気持ちがあるのに、「そのままでいい」という考えを受け入れるのは、確かに難しいことですよね。なぜなら、私たちは潜在意識の深い部分で「変わらなければ」とどこかで思っているからです。それは、自尊感情が十分に育たなかったことに起因しているんです。
司会者:自尊感情が育たない背景には、社会の影響もあるのでしょうか?
JAY:まさにそうです。私たちが育った社会は、資本主義社会であり、競争社会、そして能力主義の社会です。学校に行っても、すぐに点数で評価されます。特に日本の教育は、記憶力が重視される傾向があります。記憶力で評価される社会では、その評価が遺伝に大きく左右されることもあるんですよ。
司会者:最近の遺伝子研究の進展も、その考え方に影響を与えているのでしょうか?
JAY:そうですね。最近の遺伝子医学の研究は非常に進んでおり、努力できるかどうかや、継続力、さらには記憶力も遺伝によって大きく決まることがわかってきました。例えば、うちの長女は妻譲りの記憶力があり、小学校の時に僕が泣きながら九九を覚えたのを今でも覚えていますが、彼女はあっさりと覚えました。これも遺伝子の話です。特別なトレーニングをしたわけではないですからね。
司会者:なるほど、非常に興味深いですね。JAYさんのお話から、記憶力や努力の仕方が遺伝によって大きく影響を受けることがよくわかります。JAYさん、先ほどの話に続いて、遺伝の影響についてお話しされましたが、それがどのように私たちの自己評価や自尊感情に影響を与えるのでしょうか?
JAY:そうですね、例えば、私の長女が記憶力の良さを妻から受け継いだという話をしましたが、彼女は特に記憶力のトレーニングをしたわけでもないんですよ。私自身は元々記憶力が悪くて、過去のことをほとんど覚えていないんです。よく物事を忘れてしまうんですよね。このように、記憶力やその他の能力は遺伝によって大きく決まっている部分があるんです。
司会者:学校では記憶力が良い人が優れていると評価されることが多いですよね。それが子どもたちの自己評価にどのように影響するのでしょうか?
JAY:その通りです。学校では、記憶力が良い子が少し努力するだけで高い点数を取ることができるため、その評価が子どもたちに強く影響を与えます。そして親も「このままじゃダメだ、もっと頑張りなさい」と言うことが多いですよね。これを子どもたちは信じてしまうんです。その結果、子ども時代に形成されるべき自尊感情が十分に育たなくなります。「あなたはそのままではダメだ」という観念が植え付けられてしまうんです。
司会者:自尊感情が育たないと、どのような影響があるのでしょうか?
JAY:本来、自尊感情というのは、記憶力があろうがなかろうが、勉強ができようができまいが、コミュニケーション能力があろうがなかろうが、性格が明るかろうが暗かろうが、「あなたは素晴らしい、そのままで大丈夫だ」という存在承認を受けることで育つものなんです。しかし、私たちが育った時代や環境では、そういった肯定的な言葉をかけられることが少なかったですよね。私なんかは、非常に厳しい父親に育てられました。常に「このままじゃダメだ」と思い込んでいました。
司会者:そのような環境で育つと、どのような影響があるのでしょうか?
JAY:やはり「自分は足りない」と思い込む癖がついてしまうんです。それは、観念による思考の癖なんです。そして、「変わらなければならない」とどこかで思ってしまう。でも、それが本当に必要なのか、一度考えてみてほしいんです。私たちは「変わらなければ愛されない」「このままでは好かれない」と感じることがありますよね。だから、人と会うときに無理して笑顔を作ったり、テンションを上げたりすることがあるんです。
司会者:確かに、人前でいつもの自分を見せることに不安を感じることはありますよね。
JAY:そうなんです。外に出て、いつも通りの自分を見せることに恐れを感じるんです。でも、私は言いたいのは、それでいいんですよ、ということなんです。自分が無理をして振る舞うのではなく、ありのままの自分でいることが大切なんです。
司会者:JAYさん、先ほどの話を少し続けたいのですが、「変わらないと決める」という感覚を掴むのは難しいとおっしゃっていましたね。その点について、もう少し詳しくお聞かせいただけますか?
JAY:そうですね、この感覚は確かに難しいかもしれませんが、21日間を通じてなんとなく理解できるようになると思います。話を戻しますが、私たちは基本的に「変わらなければならない」と思いがちです。それをやめるんです。今の自分で良かったことに気付いていくんです。そして、変わりたい、より良い未来を手に入れるために何か変化を起こそうという概念は、未来に執着しているだけでなく、今ここにいる自分を否定してしまうことになるんです。
司会者:確かに、「今ここ」を大切にすることは重要ですよね。でも、未来を気にしないというのは、なかなか難しいことではないでしょうか?
JAY:おっしゃる通りです。昨日お話ししたように、「今ここ」というのは、今の自分を本当に大切にすることを意味します。そんな大切な自分に対して、「変わりなさい」なんて自分で言わないことが重要です。例えば、この音声を聞いている皆さんが、自分に子供ができたとしたら、その子に「あなたのままで大丈夫だよ」と言ってあげたいと思うでしょう。それと同じように、自分自身にもそう言ってあげることが大切なんです。
司会者:自分に対しても、そのままで大丈夫だと言えるようになることが必要なんですね。
JAY:そうです。自分に何か能力が足りなかったり、できないことがあったりしても、それでも「そのままでいい」と思えるようになっていくことが大切です。もちろん、最初はそれが難しいかもしれません。でも、それが本当に腹落ちしたとき、現実が大きく変わり始めるんです。そして、これは変わらないと決めた結果、変わっていくんですよ。
司会者:変わらないと決めることで、未来が変わるというのは興味深いですね。
JAY:はい、でも重要なのは、未来を変えるためにこのことをするわけではないということです。自分の内側にある「今ここ」の自分を本当に受け入れて大切にできると、自然と未来が変わっていくんです。現実が変わるのは結果に過ぎません。良い方向に変わっていくのですが、そのためにやるのではないんです。だから、結果に執着せず、「今ここ」を大切にすることが大事なんです。
司会者:21日間のレッスンを通じて、その考えをしっかりと持ち続けることが大切なんですね。
JAY:その通りです。少なくとも、このレッスンの間は、変わらなくても大丈夫だと自分に言い続けてほしいと思います。今日から言うと、あと20日間、自分に対して「変わらなくても大丈夫なんだよ」と言い聞かせてあげてください。
司会者:JAYさん、「変わらないと決める」というお話を聞いていると、結果的には変わっていくという矛盾のような話が出てきましたね。その点について、詳しくお話いただけますか?
JAY:そうですね、変わらないと決めても、実際には変わっていくものなんです。なぜなら、「諸行無常」という言葉が示す通り、すべてのものは移ろいゆくものだからです。私たちの体の細胞もどんどん新しくなり、さまざまな経験を通して自然と変わっていきます。だから、「成長しなきゃ」とか「変化しなきゃ」と思わなくても、勝手に成長するものなんです。年を重ねる中で、いろんな経験を通して自然と改善しようとするようになるんですね。
司会者:つまり、変化や成長を無理に求める必要はないということですね。
JAY:そうです。本当は、「改善しなきゃ」とか「反省しなきゃ」という思いすらいらないんですよ。だって、私たちは奇跡的にこの世に生まれて、さまざまな体験をして、そして死んでいく。そのステップをただ踏んでいるだけなんです。哺乳類という観点から見ると、猫と何ら変わらないわけです。猫も生まれて体験し、死んでいく。その過程に「変わらなきゃ」とか「成長しなきゃ」という思いは全くないですよね。まあ、猫たちも内心では競争しているかもしれませんが(笑)。
司会者:確かに、猫はそんなことを考えていなさそうですね。でも、なぜ私たち人間だけが「変わらなきゃ」と思ってしまうのでしょうか?
JAY:それが面白いところなんです。宇宙から見れば、猫も人間も変わらない存在です。むしろ、人間の方がウイルス的な存在かもしれません。地球という宿主を侵して、火星にまで転移しようとしているんですからね(笑)。話が少し飛んでしまいましたが、要するに、私たちは猫と変わらない存在であり、何も変わらなくても大丈夫なんです。猫のように自然体で生きることで、良し悪しの判断を手放し、「私はこのままで大丈夫だ」と気づくことができるんです。
司会者:なるほど、そのままで大丈夫だと気づくことで、日常生活にどのような変化が現れるのでしょうか?
JAY:その気づきを得ると、今ここをもっと楽しめるようになります。そして、楽しんでいると、不思議と物事がうまくいく現象が起こるんです。私も今回、こうして皆さんにお話をお届けしていることに本当に夢中になっていて、1日中やってしまうくらい楽しいんです。「やらなきゃ」とか「変わらなきゃ」というプレッシャーは全く感じていません。ただただ、皆さんに届けたいという気持ちがあって、それを作り上げることが楽しいんです。だから、頑張ろうとか継続しようと思わなくても、自然と続けられるんですよ。
司会者:それは本当に素晴らしいことですね。楽しみながら続けられることが一番理想的ですね。「ただ楽しむ」ということについてもお話しされましたが、それが続く秘訣になるのでしょうか?
JAY:そうですね、ただただ楽しむことができれば、自然と続くんです。楽しんでいることに関しては、誰もが続けられるものですからね。だからこそ、意思力なんてものは、あまり関係ないんです。よく、成功している人たちが「努力が大切だ」とか「努力できない人間はダメだ」なんて言いますけど、そんな言葉を鵜呑みにしてはいけません。彼らはたまたま、遺伝的に努力できる才能を持って生まれただけなんです。継続できる遺伝子を持っている、それだけのことです。
司会者:確かに、それを聞くと、「努力が全て」とは限らないと感じますね。
JAY:そうなんです。でも、そんな話をすると否定されることがあるので、彼らは遺伝子医学的な話はしないんでしょうね。実際には、ほとんどのことは遺伝で決まっているんです。だからこそ、そんなことは気にせずに、今この瞬間を楽しむことが大切です。もっともっと感じて、もっともっと自分を大切にして、1日1日を過ごしていく。これを一緒にやっていこうじゃないですか。そうすると、気付いたときには、人生が全開になっているんです。
だから、今日のテーマである「変わらないと決める」ということを実践していきましょう。もし「いやいや、変わらないなんて無理だ」と思うかもしれませんが、大丈夫です。そのままでいいんです。本当に大丈夫です。誰もあなたに変わってほしいなんて思っていませんから。もし、あなたを変えたいと思っている人がいるなら、その人とは距離を置いた方がいいかもしれませんね。ただ価値観が合わないだけなんです。
司会者:なるほど、自分らしく過ごすことが大切ですね。
JAY:その通りです。今日も自分らしく、マイペースに一日を過ごしてみてください。自分を大切にして、最高の一日をお過ごしください。
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