アダルトチルドレンが自分を受け入れるための小さな習慣
音声配信を文字起こしをしています
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おはようございます、JAYです。
今日はいただいたご質問にお答えしたいと思います。
このテーマは、もしかしたらあなたにも共感できる部分があるのではないかと思い、選ばせていただきました。
質問者は、40代の女性会社員の方です。
最近自分がアダルトチルドレンなのではないかと思い始めました。きっかけは友人からの勧めで読んだ本です。その中に書かれている特徴が自分に当てはまりすぎて驚きました。例えば子供の頃からいい子でいることを求められた気がします。両親は厳しく、失敗すると強く叱られました。そのため、いつも親の顔色を伺ってばかりでした。自分の気持ちや意見を表に出すことが苦手で、今でも人間関係では相手を優先しすぎてしまいます。最近では職場でも頼まれた仕事を断れずに抱え込み、気がつくと疲れ切ってしまいます。プライベートでも相手に嫌われるのが怖くて無理して合わせてしまい、本当の自分がわからなくなることがあります。その結果、友人関係でも孤独を感じています。子供の頃の家庭環境を影響しているのではないかと思うのですが、どう向き合えばいいか分かりません。アダルトチルドレンとしてもどうしたらこの生きづらさを改善できるのでしょうか。
というご質問でした。
このテーマを選ばせていただいた理由は、僕自身も共感できる点が多かったからです。
この方の悩みは多くの人が共通して抱えるものでもありますよね。
もしあなたも何か心当たりがあるなら、ぜひ最後まで聞いていただければと思います。
きっとその問題を紐解くヒントが見つかるはずです。
それでは、少しずつ一緒に考えていきましょう。
幼少期の環境が作り上げた自分とは?
そうなんですよね。
僕も本当に、父親がとても厳しかったんです。
当時は自分でもそれを「体罰」とは思っていませんでした。
ただ、大人になってから誰かに話すと、「それ、体罰じゃない?」と言われることが多かったんですよね。
具体的には、少しでも反抗的な態度を取ると、父親に「なんだその態度は!」と怒鳴られ、正座させられるんです。
そこからさらに、「背筋を伸ばせ」と言われながら正座を続け、泣き出すとビンタされる。
僕だけではなく、姉も一緒に正座させられ、ビンタされることもありました。
少しでも父親の感情を逆撫でするような発言をすると、物を投げる真似をされたりもしました。
当時はそれが普通だと思っていました。
家庭環境に他の選択肢がないから、受け入れるしかなかったんですよね。
でも、こういったマインドフルネスや催眠療法の専門的な知識を学ぶようになり、改めて振り返ると、それは「異常行動」だったと気づいたんです。
他人に対して、あるいは自分自身に対してでも、痛みを与える行為そのものが異常なんですよね。
僕の場合、そんな家庭環境で育ったために、親を怒らせないよう常に気を配りながら過ごしていました。
子供の頃はそれが普通で、深く考えることもありませんでしたが、大人になるにつれて、その異常さに少しずつ気づくようになりました。
その影響で、今でも僕は外では他人と普通に話したり交流したりしますが、家の中ではほとんど話さないんです。
特に親を前にすると、全く別人格に切り替わるんですよね。義理の親や親族に対しても同じで、突然自分の人格が変わってしまう感覚があります。
ただ、それを無理に「直そう」とは思っていません。
今は「そういうものなんだ」と受け入れながら生活しています。
幼少期の影響が生む「生きづらさ」と向き合う方法
今回、相談してくださった方が「自分はアダルトチルドレンではないか」と感じ始めたきっかけや、具体的なエピソードを聞くと、確かにそうかもしれないと思います。
アダルトチルドレンと言われる方々の多くは、幼少期に家庭環境に何らかの問題があったケースが多いんですよね。
でも、そんなに難しく考えなくても良いと思います。
多かれ少なかれ、みんな何かしら影響を受けているものなんじゃないかな、と僕は感じます。
良くも悪くも、幼少期の親からの教育や厳しさが、今の自分に影響を与えているのは当然のことです。
例えば、僕の場合、厳しい親のもとで育ったことで、大人になってから社会に馴染むのがとても辛く感じました。
社会人として働くことそのものがきつかったんです。
でも結果的には、そういった経験を通じて、今のようにマインドフルネスや瞑想を専門とする仕事にたどり着けたことは、ある意味でプラスの側面でもあります。
厳しい親のもとで育ったからこそ、人の気持ちや顔色を察する力が身についたというのも、ひとつの恩恵かもしれません。
ただ、その一方でやはり辛いこともたくさんありました。
僕も、何かを断るのがとても苦手でした。
親の言うことを断るなんて発想が、子供の頃には全くなかったからです。
特に父親は、家の中で絶対的な存在でした。
まるで王様のようで、テレビを見ている時にその前を通るだけで怒られるような環境だったんですよね。
自分が見たい番組なんて当然見られませんし、常に親の顔色をうかがう日々でした。
そんな環境で育ったからこそ、人の顔色を気にすることや、断ることの難しさが根付いてしまうのも無理はないと思います。
でも、大人になってからは、自分の生き方を見つめ直すことができるようになりました。
僕自身、断る練習をたくさんしました。
そして、マインドフルネスや瞑想を通じて、自分の心の声をしっかりと聞くことができるようになった結果、他人の軸ではなく、自分の軸で生きることができるようになったんです。
それができるようになると、自然と「断ること」も少しずつできるようになりました。
もちろん、今でも人の顔色を全く気にしないわけではありませんが、それを必要以上に重荷に感じることなく、自分らしく生きることを心がけています。
自尊感情を育てるための第一歩とは
では、どうしたら良いのかということですが、いくつか方法があります。
まず、こういった場で自分の気持ちを開示するというのはとても有効な手段です。
自分の感情を書き出したり、言葉にしたり、そして誰かとシェアすることは、多くの人にとって簡単なことではありません。
でも、こうしてシェアすることで、「これでも大丈夫なんだ」と思えるきっかけを得られることがあります。
このプロセスは、自己受容や自尊感情を育てる第一歩になるんです。
特に、昭和の時代に育った我々のような世代にとって、自尊感情を育てることは難しい教育環境の中にいました。
学校で体罰を受けたり、理不尽な扱いを経験したりと、誰もが少なからず
「信じてもらえない」
「認めてもらえない」
経験をしているのではないでしょうか。
僕自身も、小学校の時に先生に蹴飛ばされたことがありました。
自分は悪いことをしていないのに、そう言っても信じてもらえない大人がいる、そんな環境で育ちました。
そういった背景があるため、自尊感情―つまり、あるがままの自分で大丈夫と思える感覚―が育ちにくかったのも無理はないのです。
しかし、大人になった今だからこそ、自尊感情を育てることは可能です。
そのためには、まずは自分の感情を開示する練習をすることが大切です。
例えば、この相談をしてくださった方も、自分だけが苦しんでいるのではないかと思ったかもしれません。
でも、同じような経験をしている人は意外とたくさんいるものです。
安心・安全な場があれば、少しずつ自分の気持ちを開示して、「そんなあなたの気持ち、わかるよ」と共感してもらえる経験を積むことが大事です。
また、気持ちの整理にとても有効なのが、言語化することです。
こうした場所でシェアするだけでなく、例えばノートに自分の感情を書いてみるのも良い方法です。
誰にも見られない場所に、自分が辛いと感じていることや、今の気持ちを書き出してみる。
その行為自体が、自分の心の中を整理する助けになります。
さらに、自分の感情や体の状態を観察する練習も効果的です。
「今、私はとても苦しいと感じている」
「体が緊張しているな」
といったことを、ジャッジせずにそのまま受け入れてみる。
ただ「今そう感じているんだね」と、自分で気づき、感じ取ること。
このプロセスを繰り返すことで、自己理解が深まり、心が少しずつ楽になっていくはずです。
セルフコンパッションで自分を癒す方法
最後にお伝えしたいのは、セルフコンパッション、自分への優しさを持つことです。
私たちはつい、自分に対して罰を与えたり責めたりしてしまいがちですが、そこから少しずつ手放していくことが大切です。
たとえば、自分を責めていることに気づいたら、
「そんな自分でも大丈夫だよ」
「よく頑張ってるね」
といった優しい言葉を、自分にかけてあげる練習をしてみてください。
先日、あるセッションで子育て中の方から相談を受けました。
その方は、お子さんが2人(または3人)いらっしゃって、離婚を経て一人で子育てと仕事を両立されている方でした。
毎日がとても大変で、自分の時間も取れず、夜遅くまで起きてしまう生活が続き、そんな自分を責めてしまうという話でした。
その方にお伝えしたのは、「一生懸命頑張ってるね」と自分を認め、寝る前に今日1日の自分を褒めてみる習慣を持ってほしいということです。
仕事も子育ても余裕がない中でこなしている自分をねぎらい、せめて一日を責める言葉ではなく、ポジティブな言葉で終えることを心がけてみてください。
具体的には、寝る前に「今日も頑張ったね」と自分を褒めたり、「これだけのことをした自分はすごい」と思えるような声掛けをする。
そして、朝起きたときには、「今日も起きられた自分に感謝する」といったシンプルな実践です。
こうした小さな練習を重ねることで、自己受容が少しずつ育まれていきます。
マインドフルネスを実践することで、自分自身を客観的に観察する力がついてきます。
観察者の視点で自分を見ることで、「こんな自分でも大丈夫なんだ」と受け入れられるようになります。
この受容が進むと、結果として心の症状や辛さが和らいでいきます。
自分を変えようと焦る必要はありません。
「この感情を持ってもいいんだ」
「今の自分でも大丈夫だ」
と認めてあげることが大切です。
ぜひ、このようにトライしてみてください。
素敵なご質問をありがとうございました。
今日も素晴らしい一日をお過ごしください!
いってらっしゃい。
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