「今ここ」にいられない日本人の理由
音声配信を文字起こしをしています
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どうも、JAYです。
さて、この時間くらいはですね、今日も良い時間を、ただ問題なく、穏やかに過ごしていきましょう、ということで。
今はですね、ベトナムの離島にあるプールの前で話しています。
目の前には大きなプールが広がっていまして、とても素敵なホテルに滞在しております。
たまたま今日は晴れています。
最近は雨季に入ってきていまして、2日に一度くらいの頻度で雨が降っています。
ただ、雨といってもずっと降り続いているわけではないのですが、かなり長い時間降るようになってきました。
ですので、来週あたりにはインドネシアへ移動しようかなと思っているところです。
まだ少し未定ではありますが。
ということで、今日も「マインドフルネスとは何か」についてシェアしていきたいと思います。
8割が知っているのに、実践者はわずか7%?
マインドフルネスって何ですか?と聞かれて、すぐに答えられる人は案外少ないのではないでしょうか。
「今ここにいることですか?」
「自分を大切にすることですか?」
こういった答えは、間違ってはいないと思います。
でも、それがすべてかというと、なかなか難しいですよね。
ということで、先日オンライン上でアンケートを取ってみました。
クラウドワークスというプラットフォームを使って、ランダムに200名の方にご協力いただいたものです。
お金をお渡しする形でアンケートに答えてもらうというスタイルでした。
ある程度の偏りは出るだろうと予想していましたが、職業欄も設けてみたところ、回答はかなりバラけていたので、比較的良い感じでランダムなデータが取れたのではないかと思っています。
ただ、やはりクラウドワークスに登録している方たちなので、副業をしていたり、自分で何かを始めたいというような、比較的積極的な人が多い印象はありました。
そんな中で、マインドフルネスという言葉を知っていますか?聞いたことがありますか?という質問に対して、なんと200人中156人、つまり78%、ほぼ8割の人が「知っている」と回答されたんです。
これは意外と多いなという印象でした。
私がマインドフルネスのコーチを始めた2020年当時は、10人に1人知っていれば良い方かなという感覚だったんです。
それに比べると、かなり浸透してきていると感じます。
また、「瞑想って怪しいと思いますか?」という質問には、24%の人しか「はい」と答えていませんでした。
つまり、8割近くの人が「怪しいとは思わない」と回答したということで、瞑想もかなり市民権を得てきているんだなと感じました。
さらに、「瞑想をしたことがあるか?」という問いには、200人中91人、つまり45%の人が「ある」と回答されました。
ただし、「今も継続して実践している」と答えた人は7.5%、つまり10人に1人もいない計算になります。
約100人中7人ですね。
ですので、実際にマインドフルネスや瞑想を“知っていて”“やっている”という人は、まだまだ少ないというのが現実です。
これを読んでくださっている皆さんの中には、実践されている方も多いと思います。
そういった意味では、すでに上位7%に入っているのではないかと思います。
このアンケートを通して感じたのは、5〜6年前と比べて、マインドフルネスという言葉自体はかなり広がってきているものの、実践できている人はまだまだ少ない、ということでした。
マインドフルネスが“当たり前”な国と、そうでない日本
私は前にもお伝えしたことがありますが、アメリカのネイティブの人々、つまりアメリカで生まれ育った方々と、日本語のレッスンを毎日受けています。
使っているのは「ネイティブキャンプ」というアプリです。
このアプリを使えば、毎日さまざまな先生たちとレッスンが受けられるんですね。
ですので、日々いろいろな先生のレッスンを受けています。
最初に「あなたはどんな仕事をしていますか?」という話題になることが多くて、「マインドフルネスを教えています」と伝えると、みんな「おお、マインドフルネスね」と、よく知っている様子なんです。
「瞑想していますか?」と聞くと、「もちろん」と答える人も多く、みんな当たり前のように日常的に実践している印象です。
なぜかというと、メンタルヘルス、つまり心の健康がとても大切にされている文化だからだと、よく言われます。
それに対して、日本ではメンタルヘルスに関する意識がまだまだ低く、遅れていると言われることが多いです。
実際、瞑想やマインドフルネスの普及率が日本ではまだ高くありません。
このような違いから、日本におけるメンタルヘルスの普及や、マインドフルネスの実践率が低い理由が、少しずつ見えてきたように思います。
日本人が“精神世界”に抵抗感を持つ理由
まず、日本人が精神世界や宗教に対して、どこか抵抗感を持っているということがありますよね。
宗教の話、精神世界の話、そしてメンタルヘルスの話にまで、なんとなく身構えてしまう感覚があると思います。
これはやはり、戦後の教育の影響が大きいです。
戦後、日本はGHQによって7年間占領されていました。
その期間に、神道や仏教といった精神性の強いものに対して抑圧がありました。
戦前の日本人は、強い精神性を持っていて、それが世界から恐れられていた側面もあると言われています。
そのためGHQは、そういった日本人の精神性を弱める方向の政策、いわゆる「ワーギルティインフォメーションプログラム(War Guilt Information Program)」を実施しました。
このような背景から、私たちは“瞑想”や“仏教的な実践”と聞くと、どこか宗教っぽい、怪しい、という印象を持ってしまいがちなんですね。
ですが実際には、それらはメンタルを強くする素晴らしい実践であると、当時のGHQも分かっていたからこそ、あえてそれを遠ざけるようにしたのかもしれません。
さらに、日本社会には「メンタルヘルスはタブー」という雰囲気も根強く残っています。
たとえば、会社の中にカウンセリングルームがある企業って、まだまだ少ないですよね?
私が働いていた頃も、そういう設備はなかったですし、「カウンセリングに行く」と言ったら「大丈夫?うつ病なの?」と心配されるような空気がありました。
これに対して、海外ではメンタルカウンセリングはごく自然なこと。
みんな定期的に利用して、コーチングやセラピーを自分の人生の質を高めるための手段として取り入れているんですね。
それによって、幸福度や仕事のパフォーマンスを上げるというのが常識になっています。
実際、先進的な企業ではこうした取り組みが進んでいます。
たとえば、メタ(旧Facebook)やAmazonでは、社内に瞑想ブースが設置されているんです。
Amazonには「AmaZen(アマゼン)」という、座禅や瞑想を行うための専用スペースがあります。
このように、世界ではすでにマインドフルネスやメンタルヘルスに対する考え方が常識になっていて、日本がそれに追いついていないという現状があるのだと思います。
最後に「マインドフルネスとは何か?」をシンプルに紹介
「日本でどうなんでしょうか?」という質問、よくされます。
確かに「瞑想」とか「マインドフルネス」と聞くと、「宗教っぽくて怖い…」と感じる方もまだまだいらっしゃると思います。
でも実は、日本の中でも一部の企業や個人では、少しずつですが、マインドフルネスが導入されてきています。
たとえば、パナソニックやメルカリなど、新しい風を取り入れている企業では、メンタルヘルスへの取り組みが進んでいると聞きます。
名前を挙げきれないのですが、金融系の一部企業や、グーグルのような海外の先進的企業ともつながりのある会社でも、すでに導入が始まっています。
アスリートやエグゼクティブなど、重い責任やプレッシャーのかかる環境にいる人たちは、パフォーマンスを高めるために当然のように実践しています。
たとえば、イチロー選手や本田圭佑選手も、マインドフルネスを取り入れているとよく聞きますよね。
じゃあ、なぜ一般の人はやらないのか?
実は、「やらない理由」って、特にないんです。
ただ「知られていない」だけなんですよね。
もしその効果をちゃんと知れば、「やってみたい」と思う方がもっと増えるはずです。
では最後に、「マインドフルネスって何ですか?」という問いに対する、とてもシンプルな定義をシェアして、今日は終わりにしたいと思います。
マインドフルネスとは
「今この瞬間の体験に、意図的に、評価や判断をせずに、ただ意識を向けている状態」のことをいいます。
もう一度言いますね。
「今この瞬間の体験に、意図的に、評価や判断をせずに、ただ意識を向けている状態」です。
ちょっと難しく感じるかもしれませんが、次回以降、もう少しわかりやすく、実践的な内容も含めてお伝えしていきますので、よかったら引き続き聞いていただけたら嬉しいです。
本日もご視聴いただきましてありがとうございました。
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